翻訳という仕事は最たる「知的労働」の1つです。まずはソース言語を理解する能力、それによって書き表された内容を理解する専門知識、さらにはターゲット言語に適切に置き換える能力も求められます。
それ故に、翻訳に携わってきたのは昔から学者や研究者といったアカデミックな職業に就く人々が主体で、特に産業翻訳〜技術翻訳では、それぞれの分野を専門とする技術者やエンジニアが副業として手がけるケースが多く、翻訳を専業とする人々についても「元○○」のような脱サラ組が普通でした。ここまで1980年代。
1990年代に入ると翻訳を専業にする人々は増えましたが、これは後にも先にも、PCが普及したことが理由です。それまではコンピューター関係の翻訳といえば、ハードウェアといえばメインフレームやミニコン、ソフトウェアならOSや開発言語に関するものが主流でしたが、マイクロソフトからWindows 95が発売され、PCでも本格的にGUIが使えるようになると一気にコンシューマー向けアプリケーションの操作マニュアルなどの翻訳ニーズが高まったのです。
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